採用活動のアピール材料として利用した結果、 求職者から予想を上回る反響があった。
SSS評価★★
ハラスメント対策認定
通信業界
50 ~ 300人
愛知県名古屋市に本社を置き、東海・関西エリアで幅広い事業を展開する合同会社Everyone’S様。2年前に当協会のホワイト企業判定を利用され、「SS」判定となりました。2年後の更新審査を受けられた今回は、以前にも増して労働環境の改善が進み、最高評価となる「SSS」判定を取得されました。今回は、代表の水谷僚様に、ホワイト企業判定を利用された理由やメリット、前回の判定後の周囲の反響などについて詳しくお話を伺いました。
中途採用の応募者のおよそ半数が 「ホワイト企業審査を見た」と回答。
――まずは2年前にホワイト判定審査を利用しようとお考えになったきっかけについてお教えください。
水谷社長/ホワイト企業判定を知ったのは、2020年3月のこと。名古屋市内で開催された展示会ブースに出展されていたのがきっかけです。利用させていただいた一番の動機は「採用」です。この手の取り組みを積極的に行っている企業は、私たちの業界にはほとんどありません。むしろ業界全体が真逆に走っているという印象すら感じていました。通信業界には、訪問販売から事業を興し、ブラック企業のイメージを持つ方が多い業界です。私は創業当時からこうした業界のネガティブなイメージを払拭したいという思いを抱いていました。そこで、ホワイト判定審査を知った時には「やらない理由がない」とすぐに決断しました。
――ホワイト企業判定を利用することで、業界のイメージを変えたい。さらには、御社の労働環境をより良くすることで、結果的に採用へとつなげていきたいという狙いがあったわけですね。
水谷社長/そうですね。外部の専門家の皆さんからどういう風に見えているのかを知るという点で、とても良いきっかけになると感じました。ホワイト企業判定を一つの契機として、自社の問題点を浮き彫りにし、より良い会社を目指していく。そして、そのことを積極的にPRすることで採用につなげていきたいと考えていました。
――2年前にホワイト企業判定を受け、2年後の更新審査のタイミングを迎えたわけですが、この2年間の反響などはいかがでしたか。
水谷社長/これはリップサービスでも何でもなく、当社を志望される方の半分ほどが「ホワイト企業審査」のことを口にされます。ほとんどが中途採用ですが、エン・ジャパンやDODAといった転職者向けの求人サイトを見た方々の多くが「ホワイト企業審査を受けているということで、安心して面接に来ました」と話されます。本当にありがたいです。私の周りの経営者さんにも「絶対に取り組んでみた方がいい」とお勧めしているくらいです。
――ありがとうございます。お役に立ててとても嬉しいです。どの企業様も「うちはホワイトだ」とおっしゃいますが、それを客観的に示すのは難しいです。ホワイト企業判定を受けていれば、「どういう点がホワイトなのか」を求職者の方々に定量的な根拠を持ってお伝えすることができます。実際にメリットを感じていただけているようで何よりです。
水谷社長/「自分の会社はホワイト企業だ」と胸を張って言い切れる経営者さんが意外に少ないのか、二の足を踏む会社さんがいらっしゃることに驚いてしまうくらいです。費用対効果という面から見ても、金額以上の効果を十分に発揮してくれていて、とても感謝しています。
「自分の会社はホワイトなんだ」と自覚でき、 既存社員の安心感の醸成にもつながった。
――前回のホワイト企業判定では「SS」判定でしたが、その後も継続的な改善活動に取り組まれた結果、今回の更新審査では、最高評価の「SSS」判定の取得に至りました。難しかったことなどはありましたか。
水谷社長/正直なところ、そこまで難しいと感じたことはなかったです。当社では、以前から「正しいことを正しくやろう」という風土が色濃く浸透しています。もし仮に、私たちが正しくないことをやっていたとしたら、それは知らなかっただけであり、「知った以上は絶対に正しくやろう」というのが当社の基本的な姿勢です。そのため、前回のホワイト企業判定を通じて指摘を受けたチェック項目を一つひとつ改善していくだけでした。社内の誰かが反発するといったことも特になかったです。
――前回、「SS」判定を受けた時の社内の反応はいかがでしたか。
水谷社長/社員に「うちってそんなにホワイト企業なんだ」という自覚が芽生えたのが大きかったと思います。実際に「安心感がある」と話してくれた社員もいました。あとは「SSS」があるのに「うちはなぜSSなんだ」という率直な質問もありました。
――そうでしたか。それは返答に困りそうですが。
水谷社長/いえ、そんなことはありません。すべて包み隠さず話しました。原因をきちんと伝えると、みんなが「じゃあ、次はSSSの取得を目指そう」という意識を持ってくれたのが、今回のSSS判定の取得につながったと思います。世の中にホワイト企業判定がより一層浸透し、労働環境の改善に取り組む会社が増えいってくれることを期待しています。
――合同会社Everyone’S様では、「義を持って目の前の何人、何事にも誠心誠意向き合い、関わり合う皆で喜びを分かち合う。」という企業理念を掲げています。ネガティブな業界イメージを払拭したいといった志の中、労働環境の改善にいち早く取り組んできた成果をPRするため、2年前にホワイト企業判定を受けられ、採用活動で目覚ましい成果を上げているそうです。既存社員の皆様の意識改革にもつながるなど、確かなメリットを実感いただいている水谷社長のご期待に添えるよう、今後の企業活動もしっかりとサポートしていければと思います。今回はありがとうございました。